【名前】ダイヤ 【愛称】ダイヤ
【生年月日】1990年と推測 【性】牝
【品種】シェトランドポニー 【毛色】駁毛
【出生地】不明
【父】 【母】
2024年4月4日、天国へ
※4月2日に起き上がれなくなり、4日の夜に旅立ちました。
■□半生紹介□■
長野県の観光牧場で子供たちを乗せていたらしいダイヤ。
平成13年、障がい者乗馬団体であるRDA Japanを通じて「すぐに使える馬」を探していた当牧場。乗馬に使うこともあり、体高135センチ以上の馬をお願いしていました。
「良い馬が見つかった」との知らせを受け、長野からやってきたのはなんと体高135センチには到底届かないようなミニチュアポニー!さすがに乗馬には使えないので、その馬には申し訳ないですがお引き取りいただき、再度探してもらうことに。
「今度こそ」との知らせに、ようやくやってきたのがダイヤ。ダイヤは当牧場とともに障がい者乗馬に力を入れていた市内のNPO法人レスパイトハウス・ハンズさんがオーナーとなることとなり、ハンズを利用している子供たちが名前を考えることに。ダイヤという名前は額の星がひし形だったことから子供たちが名付けた名前なんです。
体高もちょうど良く、温厚な性格のダイヤはすぐに大活躍。ただ、観光牧場で普通の乗馬をしていたダイヤにとって、障がい者乗馬のように馬上での動き(興奮してたたいたり手をあげたりする子がいたり、馬上で体操や輪投げなどの遊びを取り入れたりする)が伴う乗馬には経験がなく、どうしても騎乗者や後方の動きが気になり、集中できなくなってしまうことが。
そこで、遮眼帯のついたメンコ(後ろが見えなくなるような覆いがついたマスク)を着用するようにしたところ、後ろが見えない分、前方や引き手に集中するようになったダイヤ。引手をつけなくてもついてくるようになり、誘導者が走れば走り、止まれば止まる、回ると回る、というように、誘導者の動きに従順に対応するようになったのでした。
メンコによって苦手を克服し、逆にスーパーホースに変身するダイヤは、最盛期は週に3回は乗馬会で活躍、年間1000人近い子供たちを乗せていたことも。
おばあちゃんになってきて、足腰が弱くなってきているので今は極力乗馬会でも使わず、負担を減らしていますが、やっぱりここぞというときには頼りにしたくなるダイヤ。
優しく、欲のない、本当に穏やかなダイヤ。フラッパーばあちゃんと一緒にのんびり日向ぼっこをしています。苦手が時には強さに変わることを身をもって教えてくれる馬です。