2019年1月24日 天国へ 享年30歳超(34歳以上と推測)
【名前】和(やまと) 【愛称】やまちゃん
【生年月日】不明 【性】騸
【品種】不明 【毛色】不明(葦毛)
【出生地】
【父】 【母】
やまちゃんの最期についてはコチラに記録してあります。
以下、生前に掲載していた半生紹介を掲載したままにしておきます。
■□半生紹介□■
こんにちは!
和(やまと)号のオーナーのタカと申します。
この度、佐々木牧場さんでお世話になることになりました僕たちの愛馬、和(やまと)。
愛称はやまちゃんです。
やまちゃんとの出会いはもう十年以上も前。
当時、妻が病気で苦しんでいた時に少しでも癒しの時間を、と訪れた海岸沿いにある乗馬クラブ。動物好きな妻は始めは楽しく乗っていたものの2度の落馬で、その恐怖から馬に乗れなくなってしまったのです。
乗馬クラブからも足が遠のいたある日、乗馬クラブの先生から「大人しい馬を用意するからもう一度おいで」と連絡をもらい勇気を出して再び訪れたクラブ。
馬の側にも寄れない状態で出会ったのがこのやまちゃんでした。
やまちゃんと目が合った瞬間、妻は初めて馬の声が聞こえたと言います。
「大丈夫。俺を信じてただ跨っていればいい」
その声を信じた妻は再び馬に乗れるようになり、身体も強くなり少しずつ元気を取り戻すことができたのです。
僕たちはやまちゃんに救われたのです。
しかし馬の世界は厳しく、やがて歳を取り働けなくなった馬は処分されるのが現実。
やまちゃんもそうでした。サヨナラが迫っていました。
でも、僕たちはやまちゃんを引き取ることを決めたのです。
当時はまだ若いサラリーマンです。ぶっちゃけ貯金をはたきました。でも、なにがなんでもしなきゃダメだと思ったんです。
妻の命を救ってくれたやまちゃんを買い取って、別の乗馬クラブに移しました。
余生を静かに過ごさせたかったんです。
その半年後、かつてやまちゃんのいた海岸沿いの乗馬クラブはあの東日本大震災で跡形もなく流され、多くの馬の命が失われました……。
もし、そのままやまちゃんがその乗馬クラブにいたら……。
結果的に今度は僕たちがやまちゃんの命を救うことができたんです。
そんな命を救われ、救った馬。それが僕たちのやまちゃんです。
その後、やまちゃんも元気を取り戻して数々の大会にも出場し、メダルも取りました。
妻にとっては初めての大会でもやまちゃんと一緒なら恐くなかったそうです。
子供のころから賞なんてもらった経験がなかった妻が初めて表彰台を経験したのもやまちゃんからの贈り物だったのかもしれません。
そしてこの度、佐々木牧場さんでお世話になることになったのです。
新しい環境で大丈夫か、僕たちも心配していたのですが、スタッフのみなさんの暖かい笑顔に安心したのか移動初日から飼い桶に頭を突っ込んでご飯も完食!
僕たちが帰る時に頭も上げずに一心不乱にご飯を頬張る姿にここに来れてよかったと心底思いました。
これからどうぞ宜しくお願い致します!!